唐津で２２年ぶりに復活した映画館「THEATER ENYA」について
シアター・エンヤは、当社が２０１１年に設立した定期的な映画の上映会「唐津シネマの会」が前身での22年ぶるに唐津の町に復活した映画館です。「文化芸術を通して、唐津の町と人を元気にする」をモットーに、足掛け７年の市民活動が実り、２０１９年に当社が運営する商業複合施設「KARAE」の１階に映画館を復活させました。映画館の名前は、公募で、唐津くんちの「えんや！」というかけ声にちなんで、唐津くんちのように町の人に末永く愛される映画館でありますようにという願いが込められ、現在、毎月1,000人を超える人たちが映画館に訪れています。
現在、アート系の映画から商業映画まで、幅広く映画を上映し、月に１回のペースでティーチインを開催しています。「唐津演屋際」や「唐津国際映画祭」などの映画祭も開催しています。昨年は、国際交流基金が日本の映画館を世界に紹介する企画にて、当館が日本の映画館１０館に選出いただき、ドキュメンタリー「THEATER ENYA (Saga, JAPAN) – MINI THEATER JOURNEY」が制作され話題を呼びました。

■仕事内容
主には、映画館のサービス窓口業務、上映作品の選定、映画の作品の情報発信、映画のチラシ配布や映画祭の開催準備など、映画館にまつわる様々な業務を行っていただきます。また、当館は、地元法人スポンサーや企業版ふるさと納税などにより、その経営が成り立っています。映画の上映中には、その営業事務なども行うことがあります。

■映画館の特徴
私達の映画館は、「映画のための映画館」ではなく「文化芸術を通したまちづくり」に根差していますので、お客様や商店街をはじめとする地域の皆さんや市民サークルの皆さんとの繋がりやコミュニケーションを大切にした、まちに開かれた映画館を目指しています。上映作品は、まちの皆さんのリクエストに応えた商業作品から、ミニシアターならではのアート作品まで意欲的に幅広く選定しています。その他、映画関係者による舞台挨拶を積極的に行い、いろんな角度から映画の面白さを伝えたり、映像クリエイターを応援する映画祭にも積極的に取り組んでいます。また九州在住の高校生以下の学生が、年間5,000円の会費でシアターエンヤの映画が見放題になる「学生サブスクリプション」という、経済的な理由で映画館にいけない若者をできるだけ無くす日本初の取り組みも頑張っています。

■運営会社の特徴
映画館を主催するのは一般社団法人Karatsu Culture Commissionという非営利団体ですが、その運営は、いきいき唐津が受託運営しています。当社は、全体で30名ほどの会社で、マネジャー職は20代～40代の若手が中心です。UIターン組も多く、性別や年齢、唐津出身であるかどうかを問わず、活躍できる会社です。

■2024年九州まちづくり賞受賞
商店街の再開発で2019年に建設した複合商業施設「KARAE」は、その地域活性化への効果が評価され都市計画学会において、九州まちづくり賞を受賞しました。1階には映画館のほか、カフェや飲食店、2階はシェアオフィスになっていて、全国から視察が絶えないまちづくりの先進スポットになっています。